左文右武堂の第一弾出版物として『剣道の未来 人口増加と新たな飛躍のための提案』を刊行しました。
平成に入ってから30年あまり、青少年の剣道人口は減り続けています。先人が連綿と伝えてきた剣道がより多くの人に愛され、50年後、100年後まで伝わっていくためには、このままではいけないと多くの人が思っているのではないでしょうか。剣道は変わっていかなければ生き残れないと私は思っています。
筑波大学剣道部を卒業後、修験道・ヨーガなど東洋の身体論に生きる道を見出した長谷川智さん、剣道のみならずスポーツの歴史を専門的に研究してきた坂上康博さん、「常歩(なみあし)」など日本の伝統的な身体論やスポーツの動作から剣道を探求してきた木寺英史さん、そして剣道雑誌の記者・編集者を35年以上に務めた私。剣道界の中心から少し外れたところから、しかし愛情を持って剣道を見つめてきた4人が、剣道の未来について語り合い、それぞれ提案を行なったのが本書です。
第1章と終章では4人が座談会形式で現状について語り合い提言します。第2章〜第5章ではそれぞれの立場から問題提起や剣道を良くするための提案や、知られていない歴史的事実の紹介、独自の角度からのアプローチを紹介します。 剣道人口減少を憂いている剣士はもちろん、今剣道に関わり、剣道を愛するすべての人に読んでほしい一冊です。
第1章 【座談会】剣道はこのままで大丈夫?
第2章 剣道をもっと分かりやすく【鈴木智也】
第3章 時代を超え、国境を越える文化の力──剣道三百年史【坂上康博】
第4章 剣道の合理的な身体操作【木寺英史】
第5章 技術の向上と人間形成【長谷川智】
第6章 【座談会】剣道のここを変えてみては?
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