全日本選手権物語 第10回全日本剣道選手権大会(1962)、戸田忠男が優勝。上段ブームの幕が開く 昭和37年(1962)12月2日に開かれた第10回全日本剣道選手権大会を制したのは、当時23歳で五段の上段剣士・戸田忠男(滋賀)だった。 戸田は前年の昭和36年に慶應義塾大学を卒業して東洋レーヨン(現東レ)に入社、滋賀事業所に勤務していた... 2024.09.30 全日本選手権物語昭和の剣道
美しき道場 埼玉武道のメッカだった浦和武徳殿は、お化け屋敷として天寿をまっとうした 浦和武徳殿は、『浦和総覧』(昭和2年発行)によれば明治42年(1909)12月、大日本武徳会埼玉支部として浦和町に竣工した。『埼玉県剣道連盟三十年史』(昭和59年発行)では、明治44年(1911)竣工となっている。 京都の大日本武徳会本部... 2024.09.07 美しき道場
全日本選手権物語 第8回全日本剣道選手権(1960) 21歳の若武者が剣道界に新しい風を起こす 昭和35年(1960)、全日本剣道選手権大会には最初の大きな波が訪れた。それまで7回の大会ではすべて30代、すなわち戦前に剣道を経験していた剣士が優勝していたが、初めて戦後派の20代、それも弱冠21歳の優勝者が誕生した。延岡市にある旭化成の... 2024.09.02 全日本選手権物語昭和の剣道
全日本選手権物語 第1回全日本剣道選手権(1953) 「誰にも親しめる剣道として…空前の試み」 記念すべき第1回全日本剣道選手権大会は昭和28年(1953)11月8日、東京の蔵前国技館で開催された。『剣道百年』(庄子宗光著・時事通信社)にはこの大会の意義が次のように記されている。 「本選手権大会こそ新発足後の剣道連盟が世に問う最大の大... 2024.09.02 全日本選手権物語昭和の剣道